2014年10月13日

岩手県西盤井群平泉町の「中尊寺」

岩手県西盤井群平泉町の「中尊寺」

岩手県西盤井群平泉町には「中尊寺」という、国の特別史跡で2011年に世界遺産にもなったお寺があります。中尊寺は平安時代の美術・工芸・建築がひとつに集められた金色堂など、数多くの
文化財があります。

中尊寺は850年に比叡山延暦寺の高層慈覚大師円仁が開きました。12世紀には大掛かりな堂塔造営が行われています。この堂塔造営を行った清衡公が考えていたことは、11世紀の後半に東北地方で起こった前九年・後三年合戦によって亡くなったすべての霊を敵味方関係なく慰めて、辺境の地で「みちのく」とされていた東北地方に、仏の教えの平和な理想社会である「仏国土」を建てるということでした。これは同じく戦乱で父と妻子を失っていた清衡公が非戦を決意したということでもあります。

平安時代の美術や建築の集大成という金色堂は1124年に上棟されていて、
中尊寺を創建した姿を今に伝えています。堂全体がまるでひとつの美術工芸品
のような趣を持っています。

中尊寺の見どころは「月見板」という道もあります。
これは中尊寺の入り口から奥に続く参道で、月見板の両側には大きな木がそびえ立ち
並び、それらは樹齢300年~400年の大杉なのです。これらの大杉の並木道が、
坂道に沿って約800メートルも続きます。想像してみるだけでもすばらしい景観でしょうね!
霊験あらたかな並木道の坂道を登ると、心が洗われる思いがするかもしれません。

日頃はビルに囲まれて都会暮らしをしている人ならきっとよいリフレッシュ
になるでしょう。季節ごとの四季折々の顔が訪れる人を歓迎してくれるでしょう。



Posted by 18岩 at 11:55