2014年10月13日

語り継がれる岩手県の伝統芸能

語り継がれる岩手県の伝統芸能

岩手県には古くから受け継がれていた伝統芸能が今でも存在します。
その種類の豊富さや質の高さなどが全国で評価されていて「郷土芸能の宝庫」
となっているのです。ここではいろいろな岩手県の郷土芸能を紹介してみましょう。

「神楽」というのは神社に奉納する神事芸能です。岩手県では
「山伏神楽」「社風神楽」「科白神楽」「多賀神楽」の4つの神楽にわけられます。
このなかでもっとも古くから行われていて、数も多いのが「山伏神楽」は
修験者の集団が伝えてきた3拍子の舞曲です。

「剣舞」というのは念仏風流踊りのひとつで、こわもての面をつけて(つけないものもある)刀を持って激しく踊り、
祖先の霊を慰めたり、悪霊退散や衆生済度等の意味をもっているとされます。

「田植踊り」というのは、稲作の作業を真似た舞踏で、
物まねをして毎年の豊作を祈願するという芸能なのです。
普通は正月の間に行われて、屋外では「庭田植え」が、室内では
「座敷田植え」というものがあります。作業指揮者は「孫蔵」「えんぶり」
などと言われていて進行役を務め、口上のあとで開始を告げ、
「早乙女」「あやとり」「奴」などの年少者が踊って、「一八」
という道化役が励まし、苗代づくり・田植え・稲刈り等の作業を真似した踊りを順に踊っていきます。

「鹿踊」というのは、殺された鹿を供養するという説や鹿の踊りを真似た遊びという
説、春日大社との奉納起源という説などがある踊りで、派手なしし頭をつけて盂蘭盆・秋祭りに踊られています。
舞う者が太鼓を持って踊るという「太鼓踊り」と、太鼓を持たない「幕踊り」
という種類に分けられます。



Posted by 18岩 at 12:04